2006.09.04
銀と中空糸膜の害について
森様よりサンプル水・資料請求とお問い合わせいただきました。
某浄水器メーカーの不純物除去には粒状活性炭に銀をコーティングし更に中空糸膜を使用しています。何故銀と中空糸膜を使用したら人体に害になるのですか。
技術的な内容のため、メーカーのまほろばエリクサープロジェクトから回答させていただきました。
「この件に関しましては、弁護士の湯坐博子さんが書かれた『水道水にまつわる怪しい人々』(三五館)という本に詳しく書かれています。そこに書かれている内容を以下に簡単にまとめてみますと・・・
- 中空糸膜の壁面は非常に緻密であり、そもそも水を通しにくい。
- そのため、膜の壁面に親水化剤という化学物質を使用して水を通りやすくしている。
- 親水化剤は化学薬品であり、石油系の界面活性剤とか、環境ホルモンであるとか言う人もいるが、企業秘密で実態は分からない。
- 親水化剤の影響か、たまった細菌が変性し、毒素を出すことが指摘されている。そのため、さらに殺菌剤としての銀を添加する必要が出てくるという、本末転倒の事態が生じている。
- 某社では中空糸膜と活性炭を使用しており、パンフレットには「養魚用には使用しないでください」と表示されている。 さらに、銀添加の活性炭については、以下記載があります。
- 一般的には銀コーティングという表記ではなく、抗菌活性炭と表記されているケースが多い。
- これは殺菌の目的で活性炭に銀をコーティングしたものであり、水に溶出した銀イオンにより、滞留水に繁殖する細菌を死滅させることを目的としている。
- 水に溶けた銀イオンは水銀イオンの毒性に匹敵する。
- いったん体内に入った銀は排出されにくく、中毒の危険性があるため、アメリカでは使用が規制されている。トリハロメタンの総量と同じ0.1ppmまでと規制されている有害物質である。
- したがって抗菌活性炭を使用している浄水器は、滞留水の捨て水に特に注意する必要がある。
ということが書かれています。
なぜ、危険な銀を入れるようになったのかは、この本に詳しく書かれていますが、一般細菌に関する誤った危険性の認識によるものです。
一般細菌=有害細菌ではなく、これまで人類は綿々と一般細菌と共生してきており、水の中に一般細菌がいないことのほうがむしろ不自然なのです。(もちろん大腸菌などの有害菌がいては困りますが・・・) そこのとり違いによりおかしなことになってしまったようです。
ちなみに、この本の帯には
『お宅の浄水器、もしや「銀」など入ってません?』
大反響の重版!驚きと怒りの相談、続々!!
だれも書けなかった飲み水に関する本当の話
とあります。ご参考まで。
まほろばエリクサープロジェクト 島田」