2013.05.28
チッソが含まれた水は
【 硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)】。
知ってました?
なんだかむずかしい名前ですね。
これは
窒素(チッソ)のことです。
土のなかでは「硝酸態窒素」として存在するのです。
窒素は、ご承知のとおり、作物にとっては重要な肥料です。
『チッソ肥料』
ってだれしも聞いたことがあると思います。
さて、大量の硝酸態窒素は土壌から、井戸水に染み出します。
あまり良くない物質ですね。
『水道水には厚生労働省が「硝酸態窒素および亜硝酸態窒素」の基準を10mg/lと設定し、環境省も水に同じ環境基準を設定しています。
この硝酸態窒素は、水中の硝酸イオンと硝酸塩に含まれている窒素のこと。硝酸態窒素の危険性は硝酸塩と同じで、血液の酸素運搬能力を奪い、特に乳幼児を窒息死の危険にさらします。
硝酸態窒素が、体内で亜硝酸態窒素に変化すると、発ガン物質になり、毒性も強くなります。
【NPO法人食品と暮らしの安全基金】
https://tabemono.info/report/report_7.html より
あまり....どころか、とんでもない物質のようです。
その、硝酸態窒素について、会員の杉山さまからご質問いただきました。
「(エリクサーで)硝酸態窒素、および亜硝酸態窒素
の除去、又は減少させることはできますか。」
結論から申し上げますと、
硝酸態窒素について
エリクサーのように、活性炭やセラミックスを基本ろ材にしている浄水器では、
除去が難しい
そうです。
硝酸態チッソは、水に溶け込んでイオン化しているためです。
これを除去するためには一般的な浄水器では難しく、NASAで開発した「逆浸透膜(ぎゃくしんとうまく)」を使用したタイプか、または「イオン交換樹脂」を使用したタイプ、のいずれかになります。
しかし、それぞれ一長一短があります。
「逆浸透膜」は、有害とされるものの多くを除去できますが、逆に
水に本来必要とされるミネラルまで
全てとり去って、純水に近い水にしてしまいます。
まほろばの0-1(ゼロワン)テストでは、生命にとってはマイナス反応となるため逆浸透膜はエリクサーでは採用されませんでした。
また、「逆浸透膜方式」は浄水に時間がかかり、取水量も少ないというデメリットもあります。
「イオン交換樹脂」は、イオン化したものをとるための浄水装置ですが、カートリッジの目詰まりがしやすく頻繁に交換する必要があり、また高価なため、経費的に負担が相当大きくなってしまうようです。
ではどうしたらよいでしょう。
じっさいのところ・・・
よほど硝酸態窒素がひどい地域でなければ、そこまでの必要がないように思われます。
また、硝酸態窒素は通常、水道水の中にそれほど多く含まれる物質ではありません。
酪農地帯やゴルフ場などが水源に多くある地下水などに比較的出やすいといわれていますが、地域も限定されている場合が多いため、それほど気にする必要はなさそうです。
エリクサーでも、まったくとれないわけではなく、硝酸態窒素の数値はある程度低下します。
しかし、心配な場合は、お住まいの水道局に問い合わせいただければと存じます。
基準値に対する現状の濃度を教えてくれます。
まずはそちらを確認してから、あらためて対策を考られるのが
ベストかと思います。
井戸水のばあいも、飲用に適応しているかどうか、定期的に調べておくと安心ですね。