2007年10月16日
「秋鮭特集」です!
先日、日本テレビ「ズームイン!!スーパー」スタッフさまより、お問い合わせをいただきました。
なんでも、「秋鮭」の特集だそうです。
いつ放映になるのでしょうか、楽しみですね。
以下店主よんざえもんの回答です。
Q:秋鮭と鮭の違いは?
A:秋鮭(秋味)とは秋に捕れる「シロザケ」です。
日本で捕獲される「天然鮭」はほぼシロザケです。
ケイジ・メヂカも、トキシラズ(夏鮭)もそうです。
例外はキングサーモン(マスノスケ)くらいであり、
よく誤解されるのですが、「ベニサケ」は日本の領
海外(ロシア)がほぼすべてで、「ギンザケ」は日
本産でも養殖です。
「ギンザケ」と
「シロサケの”銀毛”」は
よく混同されています。
また、関西では「ホンチャン紅鮭」
などの表記がありますが、これは
シロサケの赤いものではなくて標準
和名ベニサケそのものだという意味、もしくは天然ベニサケだと
いうことであり、ほぼまちがいなくロシア産です
(まちがって北海道でもかかることがある、という程度です)。
くわしくは
https://www.siretoko.com/yota1.htm をどうぞ。
また、鮭は白身魚という質問にもお答えしています。
https://www.fishml.com/uonokenkyu/sakewasiromi.htm
Q:秋鮭の旬は?
A: 難しい質問ですね。
8月~9月の鮭はまだ卵が未成熟が多いです。
しかし皮は光っているものが多い。ですから、身を
みるとピカピカで美味そうに見えるので....見た目を取る
か、味を取るか。というわけで弊店では8~9月はまだほと
んど買い付けません。
実際には、10月の最盛期(もっとも
水揚げがある)に、大型で、銀毛が
美味しいはず。
しかし、オスの銀毛などは全体の
3%にも満たないのです。
めぢか、けいじに比べるとそれでも多いのですが。
山漬(昔ながらの新巻・塩引き)などの脂があると酸化
してしまうものは、10月末から11月のものが良いことに
なります。山漬はたんぱく質をアミノ酸に変えるので、
旨み志向の食品です。
近代の日本では、脂志向になっているわけです(マグロ
のトロも、昭和初期までは廃棄していた)が、中国では
鮭は脂がないほうが好まれるので、ちょうど都合がよく、
羅臼産も全体のかなりの部分が中国に輸出されています。
Q:今年は例年に比べて、秋鮭の味は?または、よく捕られている?
A:今年は不漁です。
北海道新聞10月12日夕刊に
よりますと北海道全域で9月
の漁獲は2割減だそうでこの
ままでは4年連続減産になる
そうです。
羅臼では海水温がなぜか?
低いようで来遊が遅れています。
例年は3.6kg程度が中心なのに
3.2kg前後が多く、尾数だけでな
目周り重量も少ないです。
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