2011年03月02日
谷川さんの海苔のおはなし。
北海道・オホーツクにあるサロマ湖。
この地でただ一軒、
日本最北の海苔をつくっているのが、谷川さん。
海苔の生産、
そして製造までをおこなっています。
そのようすは・・・
★サロマ湖産 昔ながらの海苔
https://www.siretoko.com/nori.htm
谷川さんの海苔が誕生するまでのストーリー。
まずは、海苔が育つまで。
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◇ 海苔を養殖します
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(1)冬に収穫した海苔を種用原藻(海苔のタネ)として、
マイナス20℃で冷凍保存。
冷凍することで、
不要な珪藻(けいそう)やアオサは死滅しますが、
海苔は耐えて生きているのです。
(2)4月になったら、種となる藻を解凍します。
ホタテの貝殻を敷き詰めた水槽に浮かせ、
保温して果胞子(発芽する前の状態)付け。
水槽の海水は1日おきに撹拌して培養します。
(3)4月~8月下旬まで。
水槽内の貝殻の中で果胞子は糸状体に成長します。
(4)8月中旬ころ。
水温22~23℃になると、
成長した糸状体から殻胞子が放出されます。
この殻胞子を海苔網に付着させ、サロマ湖に張ります。
胞子の付着を確認しつつ、
珪藻など、異なる藻を取り除きながら、
健全な海苔の芽を育てます。
殻胞子は発芽体となり、
また単胞子を作り出し放出を繰り返します。
ロープに付着した殻胞子から、
海苔葉状体が成長していきます。
(5)11月初旬。
水温が15~10℃に下がり、
海苔が15~20cmに成長したころから
風雪が強まる12月初旬まで、収穫が続きます。
収穫は、海苔収穫専用船で行います。
刈り取りは、12月20日ごろ サロマ湖が結氷するまでの間、
1か月半のあいだに約4回おこなわれます。
★サロマ湖産 昔ながらの海苔
https://www.siretoko.com/nori.htm
収穫された海苔は、
いよいよ焼き海苔に加工されます。
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◇ 製造工程へ(焼海苔)
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(1)収穫した海苔を真水に近い汽水で洗います。
(2)海苔を裁断します。
(3)真水で洗って密度(厚みによる)を調整します。
塩分は多少あったほうがおいしいのですが、
日持ちが悪くなるのでその兼ね合いが難しいそうです。
(4)11月~12月、
全自動の乾燥機で、すのこにすくい乾燥します。
はがして乾燥海苔とし、
50枚ごとに束ねて冷蔵庫で保存します。
(5)出荷前に焼き上げて包装します。
そして、みなさんのご家庭へ。
海苔のタネが、
谷川さんの海苔になるまでの工程は、
実は、
ここですべてご説明できるほど、簡単なことではありません。
それは、無農薬栽培の自然農法と同じ。
大切に育てられた、ほんとうの海苔なのです。
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● 酸処理していない谷川さんの・・・
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┃
┃ 『サロマ湖産 昔ながらの海苔』
┃ https://www.siretoko.com/nori.htm
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谷川さんの海苔は、3種類。
▼焼き海苔:夕日ラベル
日本最北ののり。
オホーツク・サロマ湖で無酸処理により養殖された、
たぐいまれな逸品です。
▼焼き海苔:流氷ラベル
12月、サロマ湖の海面水温が5℃くらいになると、
湖の底に蓄えられていた栄養塩が海面まで上昇してきます。
ミネラルを多く含んだ海水は、
サロマ湖のりの色・つや・味を一段と良くしてくれます。
その時期に摘採した特別に選び抜かれた海苔です。
▼素干し海苔
新芽摘みの限定された時期(11月)に収穫した、
磯風味豊かな絶品です。
お味噌汁、お吸い物、麺類など、
袋からひとつまみ入れていただくと、
北国の素朴な味わいを堪能いただけます。
水にもどせば、3倍の量になります。
★サロマ湖産 昔ながらの海苔
https://www.siretoko.com/nori.htm
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