しれとこ粕漬は、弊店の先々代の繻エ勝夫社長(故人)が生み出した製品です。
開発まで3年以上の試行錯誤をくり返しました。造っては捨て、造っては捨て。納得いくまでは誰にも試食させず、食べられたものはかもめだけというエピソードが残っています。
その製法でもっとも大きな特長。
「調味粕のレシピであろう」といわれます。
たしかにそれもありますが、それだけではありません。
魚はすべて羅臼港に水揚げされたばかりの鮮魚。市場での買い付けから約15分。
その日の魚が入手されると工場ではほかの工程をストップして”原魚の生処理”を最優先しています。
「ふるさと小包TM」がはじまった1983年、初めて生鮮品が全国へ通信販売されました。
そのなかに、しれとこ粕漬の「たら粕漬」「鮭粕漬」がありました。
当時---20年ほど前には、「なまもの」とくに魚を小包で全国に発送することは冒険的なことでした。(宅配便での冷蔵配送がはじまったのは1988年から)
昭和63年にはふるさと小包の数千アイテムのうち、「たら粕漬」が全国総合17位になるなど人気を博し、直販ブランド「知床三佐ヱ門本舗」が始まる礎となったのです。