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羅臼昆布は図の赤い海域でしか採れない (週刊宝石より) |
羅臼昆布の一等、二等などの等級はご存じのかたも多いと思います。
では、以下をごぞんじでしたか?
天然 |
⇔ |
養殖 |
黒
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⇔ |
白
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走り(はしり) |
⇔ |
羅 |
じつは、これらは羅臼昆布の質をあらわす重要な要素※。
おなじ等級ならば左がより高品質で高価格です。
※とうぜん、羅臼漁協の「等級」の中に表示されています。
● 羅臼昆布が採れるのは知床半島でも羅臼側のごくかぎられた海域のみ。
● 羅臼昆布には「天然」「養殖」があります。
通常「天然」と表示がなければ「養殖」です。
● 羅臼昆布の養殖ものはもちろん、天然ものともなるとまさに「幻の昆布」。
羅臼(らうす)昆布は市場取引されないため、地元仲買人がセリで買うことさえできません。
羅臼昆布 (天然)等級 |
※このほかに
養殖昆布 (1等〜) 雑昆布があります。 |
元揃
黒
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走り
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1等 |
2等 |
3等 |
4等 |
羅 |
1等 |
2等 |
3等 |
4等 |
元揃
白 |
上記おなじ |
元揃 |
5等 |
傷 |
1等 |
2等 |
みすじ |
3等 |
4等 |
5等 |
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羅臼昆布は真昆布・利尻昆布と並ぶ高級昆布トリオのなかで一二を争う人気。
だしの濃さは、三者でいちばんです。だし汁が少し黄色になるのが欠点とされています。
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羅臼昆布(一等〜四等)の 「走り昆布」とは?
「走り」とは漁期の早い時期に採れたものです。「羅(後取り:ごどり)」は漁期後半のもの。
後取りのほうがとうぜん厚みが出るまで育っていますが、硬く、品質は格落ちとなります。
※5等、若生、根昆布には「黒・赤・走り・後取り」の区分がございません。
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羅臼昆布は高価ですが、等級が高いほど「出し」がたくさん取れます。
高級割烹などでは一等検を使いますが、一番だし〜二番だし〜佃煮.....と、無駄なくきっちりと、効率的な素材となるのです。
(出し以外、おいしいのでちぎってそのまま食べたりしても問題ございません)
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羅臼若生(わかおい)昆布は春の昆布です。
やわらかく、だしも多少出ますので、コンブそのものを食べる鍋や、煮物に適しています。もちろん昆布巻きにも。
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根昆布(かしら昆布とも)には、天然食物繊維とアルギン酸(ぬるぬる成分)が多く含まれています。
根こんぶ水をお作りいただいてお飲みください。(作り方は下記参照)
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